本草薬膳学院

~北京薬膳研修のご報告~

2025.09.17記事

新型コロナウイルス感染症の影響により7年間中止していた「薬膳の旅」を、このたび9月7日から12日にかけて実施することができました。

今回の研修は、辰巳洋学院長が北京中医薬大学・中医学院と綿密に相談を重ね計画を立て、一般社団法人日本国際薬膳師会との共同主催で実現したものです。職員を含む総勢35名が参加し、充実した6日間を過ごしました。

【学】 北京中医薬大学での研修(9月8日)

北京到着翌日、北京中医薬大学 中医学院での研修に臨みました。
当日は早朝にホテルを出発し、郊外キャンパスへ。鄭豊傑院長・費宇彤副院長に温かく迎えられ、歓迎式では本学院顧問であり日本国際薬膳師会副会長の海老原英子氏、そして費副院長が挨拶を述べました。辰巳学院長は本草薬膳学院と国際薬膳師会の日本での活動を報告しました。

午前の研修では、観天閣にて「河図」「日晷(日時計)」「圭表」など古代の天文観測器を見学。大学の先生方や大学院生による解説を受け、古代人が宇宙を観察し記録して生み出した十二時辰・二十四節気・陰陽五行といった文化が、薬膳の根幹に深く結びついていることを実感しました。教科書で学んできた知識を実物を通して理解できた貴重な体験でした。



午後は、学生薬膳社団の皆さんとともに「秋梨膏」「大棗山薬糕」を実習形式で調理。また「酸梅湯」の試飲も行いました。さらに、指導教官の張清怡先生より、薬膳をテーマとした中国テレビ放送や国際活動について講義を受けました。実習と講義を通して薬膳の広がりと可能性を体感できた、学び多い素晴らしい一日でした。その後は、古代教育機関である国子監・孔廟を訪れ、科挙制度についての理解を深めました。


【游】 歴史・文化の探訪(9月9日~11日)

3日間にわたり、世界文化遺産の故宮博物院、天安門広場、頤和園、天壇公園を見学し、万里の長城にも登頂しました。王府や胡同、南鑼鼓巷、前門商店街を散策しながら、歴史の息づく街並みと人々の暮らしに触れました。さらに、多民族が共生する都・北京を象徴する雍和宮(チベット仏教寺院)も参拝しました。


【食】 北京の食文化体験
食事も今回の大きな楽しみのひとつでした。大学食堂での昼食以外、8回の食事はすべて世界美食薬膳研究会の張文彦会長に依頼しました。宮廷料理、魯菜、淮揚料理、老北京料理、驢肉料理、炸醤麺、百年続く焼き肉店など、バラエティ豊かな味覚を堪能しました。特に期待していた薬膳料理はどれも滋味深く、参加者全員が感動。初日から名物の北京ダックをいただき、その後もお店ごとに異なる風味を楽しむことができました。

<最後に>
今回の薬膳研修は、**「学ぶ」「観る」「味わう」**のすべてが凝縮された実り多い旅となりました。
学問としての薬膳をさらに深めると同時に、中国の歴史・文化・食文化を肌で感じることで、薬膳の持つ奥行きと魅力を改めて実感する貴重な機会となりました。

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