第43回日本東方医学会・学術大会に本草薬膳学院が協賛しました
去る2025年11月29日(土)・30日(日)に御茶ノ水の順天堂大学・有山登メモリアルホールにて第43回日本東方医学会・学術大会が行われました。
本年度、本草薬膳学院が初めて協賛という形で参加し、学院長の辰巳洋先生も登壇されました。
参考記事:「日本東方医学会と連携いたしました(2025/10/28)」
今回は『順天応人-東洋医学×公衆衛生学-』をテーマに各界のご専門の先生がこれからの時代の健康・医療に関する講演が行われました。

本学院のコーナーでは当初、海外招聘講演の中国の先生が諸事情によりキャンセルとなったため、急遽徐日本東方医学会・本草薬膳学院・日本国際薬膳師会の合同企画に変更されました。本学院の学院長・辰巳洋先生が『順天應人-医在食中~古典に秘められた中医薬膳学』というテーマで講演を行い、学院や日本国際薬膳師会からも多数聴講しました。中医薬膳学の深淵な内容の講義に、多くの医療関係者や専門家の先生も非常に興味を持っていただき、今後の中医薬膳学の必要性をアピールする良い機会となりました。



その後行われたシンポジウムでは、小野直哉先生がキューバで国を挙げて気功や太極拳を取り入れている事例を挙げて、薬が買えない、高度な治療が受けられない国民は、病にかからないように日々の生活からの養生が死活問題であること、また朝日山一男先生は災害が起こった地域に鍼灸師たちが根付いた活動を行い、今後の課題として最も重要視することはコミュニティーを作り、助け合いながらお互いの体調にも気を配れることが治未病にもつながると訴え「普段から行っていないことは災害時には絶対に行われることはない」逆に、「普段から養生に気を付けて過ごしていれば災害時にはその養生法が発揮される」ということなど、今後の医療体制に対する熱い思いも拝聴することが出来ました。
鍼灸は医療類似であり医療ではないという法の壁など、その部分では「中医学」「薬膳」にも当てはまるのではないか。日本でも近未来には治未病が指針になっていくことを強く感じられた講演会でもありました。
また、学院ではホワイエにて、薬膳食材や薬膳茶、さらに教科書・関連書籍の展示および販売を行いました。
幕間広告の放映後には「本草薬膳学院」について、辰巳学院長のご講演後には「薬膳」そのものに、多くの皆さまが関心を寄せてくださり、足をお運びいただきました。


なかでも特に注目を集めたのは、学院で実際に使用している教科書と、年に一度実施している中国研修旅行の紹介パネルでした。お立ち寄りいただいたのは、中医学を学ばれた医師・鍼灸師・栄養士など、専門職の方々が中心でしたが、皆さま共通してお話しされていたのは、「健康づくりには食が何より重要であり、未病の段階からのケアが欠かせない」という点でした。
本草薬膳学院は、これからも薬膳の普及に力を尽くし、皆さまの健康づくりを支える学びと実践の場を提供してまいります。
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特別講座「養生書『遵生八牋』」が行われました

