辰巳洋学院長が「四大懐薬」の故郷へ ~河南中医薬大学との協力関係~
2025.06.22記事
2025年6月、当学院の辰巳洋学院長が河南中医薬大学を訪問しました。
同大学は、中薬学の名門校として知られ、特に「懐牛膝」「地黄」「山薬」「菊花」の4つの薬草は「四大懐薬」として中国全土で高く評価されています。これらの薬材は、かつて「懐慶府」と呼ばれた河南省焦作市周辺の道地薬材として、薬膳の歴史と文化に深く根ざしています。
当学院と同大学は2010年に提携を開始し、短期学習や学生交流、日本語講師の派遣、中医営養薬膳学に関する教育および資格証書の発行に関する協議を結んでまいりました。以降、定期的に当学院の学生が訪問し、大学教授による「傷寒雑病論」の講義を受講したほか、四大懐薬を使った薬膳料理や、黄精・地黄といった生薬を活用した創作料理を体験するなど、実践的な交流が続いております。
今回の訪問では、孔沈燕・国際合作処副処長(国際教育学院副院長)、国際合作処の事務局主任、出入境管理科科長らと会談。互いの学院の映像資料を通じて現状を紹介し合い、これまでの協力関係をさらに発展させることで合意しました。
また、辰巳学院長は河南中医薬博物館も視察し、中国伝統医学の豊かな歴史と知恵に改めて触れる機会となりました。
国際合作所副処長・国際教育学院副院長孔沈燕博士
図書館の前にて
〈 前の記事
辰巳洋学院長が北京中医薬大学を訪問 ~16年にわたる学術交流が再始動~
次の記事 〉
『中西医結合雑誌社』を訪問して / 辰巳 洋