本草薬膳学院

中国で更に多くの知識を学び、本草薬膳学院の沖縄教室を作りたい

2021.12.18 医療関係

中医薬膳師 通学コース 卒業

当学院:簡単な自己紹介をお願いします。

比嘉さん:比嘉素子(ひがもとこ)です。7月まで、琉球大学病院周産母子センター看護助手をしていました。

本草薬膳学院では中医薬膳師コースを卒業後、研究科コースの臨床基礎研究科・臨床内科研究科で学びました。

2019年9月から北京中医薬大学予科コースへ留学。現在は中国中医薬大学日本留学生会運営委員運営長をしており、2021年9月から山東中医薬大学本科入学予定です。

 

当学院:薬膳を学ぼうと思った動機、きっかけを教えてください。

比嘉さん:私が薬膳を学んだきっかけは、主人がT細胞がんになったことです。

このがんは免疫に関係するT細胞ががん化し、一旦発症してしまうと2年後の生存率はほぼ0%です。このがんは一般的に免疫を上げてがんをやっつける!という事は出来ず、骨髄移植が出来れば治る可能性はありますが、抗がん剤を使って増えていくがんを減らすという事を繰り返すだけの延命処置しか出来ません。でも何とかならないかと思い、色々な食事療法を試しました。ゲルソン療法やマクロビ、そして薬膳。

その中で唯一目に見えて効果が出たのが「薬膳」で、これは凄い!と思いました。その後もネットで薬膳料理のレシピを見たり書籍を購入して作ったりしましたが、効果は一度だけでその後は何故か効いている様子ありませんでした。その「何故」がずっと頭にあって主人が他界した後に辰巳先生の「防がん・抗がんの薬膳」という本を見つけて「薬膳って本当はここまで出来るんだ!」と感銘を受けました。付け焼刃的な知識ではなく、ちゃんとした知識を学びたいと思ったのがきっかけです。

 

 

当学院:日本に薬膳を学ぶ学校は増えていますが、その中でも本草薬膳学院を選んだ理由、学院ならではの魅力はなんですか。

比嘉さん:主人が他界後すぐに地元の薬膳教室や講習会で1年以上習いましたが納得のいく知識は得られませんでした。私は自分の残りの人生を「薬膳を使って困っている人の力になりたい」と考えていたので、感銘を受けた著者の辰巳先生の学校に通いたいと思うようになっていきました。

当時、私は子宮全摘手術を控えていた為、手術が成功し後遺症も無ければ本草に通おう!と決めました。術後無事に退院し、翌日には入学の申し込み資料を取り寄せました。

術後約1か月で本草薬膳学院に通いはじめ、まだ体の浮腫みやお腹の痛みで歩くのにもやっとの状況でした。でも、行けば何とかなるだろうと思い通っていたものの、沖縄から飛行機に乗って学院に通うのはやはりとても辛かったですね。でも本草薬膳学院で学べば学ぶほど、薬膳だけでなく中医学の奥深さや面白さを知り、学校を辞めることは全く頭になかったです。

先生方の知識の豊富さもそうですが、どの先生も親身になって一生懸命に教えて頂けたことで続けられたと思います。先生方との繋がりは私の宝になりました。

 

 

当学院:学習の中で最も印象深かったことはどんなことですか。

比嘉さん:本草薬膳学院では薬膳を作る講義があって、沖縄は亜熱帯地域なので薬膳を作るうえであまり食材に恵まれた地域とは言えませんが、ラッキーなことに学院では沖縄には無い食材も多く使用し、また中薬も使って調理を行います。講義では食材の扱いや中薬を使っての薬膳の調理方法を学ぶことができとても勉強になりました。

その講義の中で初めて「百合根」に出会い、調理した時はそのおいしさに超感動しました!ここ数年、沖縄でも販売されるようになったので、毎年ゆり根を使って薬膳料理を考えるのが楽しみです。あとスッポンの皮をお湯で剥ぐのは驚きで、クラスメートと誰が一番うまく剥げるか競ったりしました。でも学院で調理した後にスッポンを自宅で料理したことは残念ながらまだ無いです(笑)。

 

 

当学院:本草薬膳学院で学んだことを現在どのように活かしていますか。また、今後どういった活動をしていきたいですか。

比嘉さん:私は本草薬膳学院で中医学の奥深さや面白さを知りました。しかし沖縄から通うのは経済的にも勉強する時間的な余裕も無くなります。でももっと学びたいと思う気持ちは抑えられず、「人の力になる」ということは浅はかな知識ではいけないし、実行するなら今しかないと思い、本草薬膳学院から北京中医薬大学の予科への留学を決め、その手続きをお願いしました。

予科は大学本科に入る前の中国語を勉強するクラスで、そこでも中医学の基礎の講義が少しあります。

残念ながら新型コロナウイルスの影響で前期しか通うことが出来なかったのですが、帰国後は中国武漢でコロナ治療に従事された中医の先生方とオンラインを使って日本の医療従事者向けのcovid-19関連の講演会のお手伝いや中国中医薬大学日本留学生会の運営に携わり、中医学を広めていくお手伝いをさせていただいております。

そしてこの9月から山東中医薬大学本科で学びます。この大学は私が以前から学びたいと思っていた伝統中医学に力を入れています。中国で更に多くの知識を学び、卒業後は中医学を日本で教えたいと思っているので、出来れば本草薬膳学院の沖縄教室を作りたいですね(笑)。

 

 

当学院:これから薬膳を学ぼうと考えている方へのメッセージをお願いします。

比嘉さん:薬膳を学ぼうとするきっかけは家族や自身の病気を治す、予防する、お仕事に繋げたいなど色々あると思います。
年齢や職業に関係なく薬膳や中医学は学ぶことが出来、その素晴らしい学問の面白さにはまる人が私の周りには多くいます。
薬膳とめぐり逢った瞬間から見えてくる世界やそこから学ぶ知識やご縁を楽しみながら広げていってほしいと思います。

 


比嘉 素子

中医薬膳師(東京本校)第28期土日コース卒業

/研究科コース卒業、北京中医薬大学予科コース留学

国際薬膳師、看護助手

カテゴリ

卒業コース

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