虫料理に挑戦!その2

今回の世界中医薬学会聯合会(世界中聯)臨沂大会ではサソリ、蚕の蛹(さなぎ)、白セミ、黄セミなどの珍しい虫料理も提供されていました。山東省は食用のサソリを養殖していると前から聞いていましたが、まさかこのような国際会議に出てくるとは思っていませんでした。そういえば、会場へ移動する車の中から、道路の脇にあった「セミ収集」という看板が目に入りましたが、それが食卓に現れるとは想像していませんでした。

食べるか食べないか?二日間迷いました。中薬の授業で全蠍・蟬退・蚕沙を学生に教えているので、味わって体験した話は分かりやすいのではないかと思って、サソリ、セミの揚げ物、蚕の蛹を食べました。結果は思ったより食べやすかったです。

尚、山東省の一番の名物はというと、煎餅です。今回は煎餅の食べ方を習いました。煎餅にニンニクの芽、長ネギ、キュウリ、ゴマ塩、甘味醤を入れて巻いてから食べます。硬くて食べにくいので、丈夫な歯と顎が必要です。

また、「糁」魯南方言で「sa」と呼ぶ地方料理があります。主原料は鶏肉(または牛肉や羊肉)と大麦、小麦粉、ネギ、生姜で塩、醤油、粉胡椒、五香粉、香油、酢などの調味料を加えた素朴なスープのような料理で、油条と一緒に食べます。

 

 

虫料理に挑戦!その1

山東省は自然と天候に比較的に恵まれているところで農林水産業が発達しています。日本のスーパーでも山東省から輸入されている野菜や果物、落花生、貝類、海草、緑豆春雨などの商品をよく見かけます。また山東料理は「魯菜」と言われ、中国八大料理の一つで、北京料理の原型として、宮廷料理に深く影響しています。

7月中旬の世界中医薬学会聯合会(世界中聯)臨沂大会へ行く前に、交通を調べたところ、北京から高速鉄道を利用して2時間半、山東省の棗荘で車に乗り換えてまた2時間半、会場に着くまで片道6時間かかります。しかし、本場の山東料理が食べられると楽しみに考えていると移動の疲れも感じませんでした。

野菜以外にも山東省は小麦の産地としても有名で、いろいろな具が入っている花巻、包子・餃子・烙餅・煎餅・油条などの粉もの料理が、朝から晩までさまざまに形を変えて出てきました。また、海に囲まれた半島という地形の恩恵を受け、魚・貝類・海老・ナマコ料理も豊富です。

雑誌『世界中医薬』の第3回編集委員に任命されました

2003年に設立した世界中医薬学会聯合会(世界中聯)は15年間の歳月を経て、2017年12月末には、世界67の国家と地区合せて257の団体会員と159の支所を持つまでになりました。その中には146の専門委員会、13の合作委員会・発展委員会或いは連盟が含まれています。

世界中聯は中医薬の国際的な普及と発展を促進し、中医薬が各国の医療衛生保健システムに組み入れられることで、人類の更なる健康に貢献するという方針で活動しています。現在、世界保健機関非政府組織(NGO)メンバー、国際標準化組織中医薬技術委員会A級連絡組織、国連教育科学文化機関(UNESCO)無形文化遺産保護コンサルティング機構等の国際組織から認められています。

世界中聯の会誌である『世界中医薬』は2006年に創刊された時は季刊誌でしたが、その後月刊誌に発展し、今年の7月14日~15日に中国の山東省臨沂で第3回目の編集委員会並びに中医薬国際化発展フォーラムが開催されました。中国、ハンガリー、イギリス、日本、フィリピン、インドネシア、中国香港、中国台湾などの国家と地域の200名の専門家が会議に出席しました。

会議には創会李主席と2名の院士(中国国家が選出した著名な科学者に与えられる称号)、教授の報告があり、中国の立場から世界的な中医薬高水準化の研究成果と展望について話しました。中医薬事業高水準化の著しい発展を感じさせ、一流の学会にふさわしく一流の雑誌を発刊するという目標を立てました。その会議で私も編集委員に任命されましたので、「任重而道遠(背に負ふ荷は重くして、行くべき道は遠し)」と気を引き締め、278名の編集委員と一緒に頑張りたいと思っています。

今回、中国以外から出席した編集委員の5名は、一年に一度の世界中聯の大会にしか会えないため、皆で挨拶を交わし、年末に行われるローマ大会での再会を約束しました。