硬すぎる症状

 五硬とは、頭項が硬い(頭項硬)、口が硬い(口硬)、手が硬い(手硬)、足が硬い(足硬)、筋肉が硬い(筋肉硬)を言います。

 

五硬

症状

頭項が硬い

口が硬い

手が硬い

足が硬い

筋肉が硬い

病因病機

虚弱体質、寒邪侵入→陽気不運、気血凝滞

風邪の侵入

弁証論治

  1. 陽気虚衰
    【症状】全身冷え、硬く横たわり動きが少ない、眠るのを好む、声が低い、関節が動きづらい、頭身を動かせない、局部の皮膚が固く・蒼白・腫れ、唇色淡白
    【分析】からだを温める陽気がとても弱く少ないため、気血の流れが停滞、腎の水気が氾濫し、寒気が体内に内盛する
    【立法】益気温陽
    【食薬】補益類

  2. 寒凝血渋
    【症状】 全身冷え、硬く横たわり動きが少ない、足・尻・顔面・局部の皮膚が固く・紫色・腫れ、唇色暗い
    【分析】 寒邪により気血流れが停滞する
    【立法】 温経通絡
    【食薬】 補益類・活血化瘀類

軟らかすぎる症状

 五軟とは、頭が軟弱(頭軟)、頚項が軟弱(項軟)、手に力がない(手軟)、足に力がない(脚軟)、筋肉が軟弱(筋肉軟)を言います。

 

五軟

症状

頭蓋骨が軟弱

頚項が軟弱

手は力がない

脚は力がない

筋肉が軟弱

病因病機

虚弱体質、栄養失調、多病重病→脾胃虧損気血虚弱、筋骨・筋肉失養

弁証論治

  1. 脾腎両虚
    【症状】 頭項軟弱、噛む力虚弱、涎、手の握る挙げることが出来ない、筋肉軟弱立てない、苔少
    【分析】 脾は四肢筋肉を主り、腎は藏精と骨を主るので、脾腎両虚により骨・四肢・筋肉が弱くなる。
    【立法】 健脾補腎
    【食薬】 補益類
  2. 気血虚弱
    【症状】 四肢柔軟、智力遅鈍、表情呆滞、顔色蒼白、四肢不温、舌が出しばなし、食少、苔光
    【分析】 脾虚により気血不足になる、脳髄が満たされない
    【立法】 益気養血
    【食薬】 補益類

発達の遅れ

 五遅といい、立遅(立つのが遅れる)、行遅(歩くのが遅れる)、髪遅(髪が伸びるのが遅れる)、歯遅(歯が生えるのが遅れる)、語遅(言葉が遅れる)を言います。

 

五遅

症状

立つ事が遅れる

歩く事が遅れる

髪の伸びる事が遅れる

歯の生える事が遅れる

話せる事が遅れる

病因
病機

虚弱体質→肝腎不足、気血虧損

弁証論治

  1. 肝腎不足
    【症状】 筋骨がふにゃふにゃ、発育が遅緩、無気力、疲れやすい、横になりたがる、顔色が悪い、舌質淡舌苔白
    【分析】 肝は筋を主る、腎は骨を主るので、肝腎不足により筋骨が育たない
    【立法】 補腎養肝
    【食材】 補益類
  2. 心血不足
    【症状】 精神痴呆、智力低下、言葉がはっきりしない、顔色蒼白、髪の毛が少ない、食欲低下、便秘、舌光、無苔
    【分析】 心は精神・意識・思惟と血脈を主るので、心血不足により精神・意識・思惟を養うことが出来ない
    【立法】 補心養血
    【食材】 補血類、開竅類