開幕式で,湖南中医薬研究院院長の蔡光先教授は,この2年間の中医薬事業の歩みについて述べた後,今後の研究の展開について,個人あるいは小規模な範囲では大きく発展する可能性は少なく,成功するためには各分野,各国の専門家の交流と協力が不可欠であり,そうすれば薬膳が一層発展するだろうと述べた。また,上海中医薬大学巌世藝学長も大会で祝辞の言葉を述べた。
日本からは本草薬膳学院顧問の鷲見美智子氏が薬膳の角度から日本料理を分析した報告を行った。特に刺身料理については,季節感・包丁さばき・盛付けを大切しながら薬味も重視する点に注目した。例えば,紫蘇・わさび・生姜を必ず刺身と一緒に出すことは中医薬の配合七情に類似している。また,同学院の副学院長の勝本海詠氏も中西医結合の穀菜膳を紹介した。 |