国際資格について


劉海洋先生から薬膳の国際資格についての説明


 日本で最初に導入した薬膳に関する国際資格は北京にある国家中医薬管理局の許可を受け、中国民政部に登録している中国唯一の薬膳分野の最高権威機構である「中国薬膳研究会」の「国際薬膳師」資格です。
 中国の学術学会は主に一級と二級レベルがあります。
 一級レベルの学会は国のある部門の許可が必要です。たとえば、中医学の学会なら国家中医薬管理局、西洋医学の学会なら衛生部の認定が必要です。さらに中国民政部に申請し登録を行い、正式に設立することができます。
 二級レベルの学会なら省・市レベルの学会、例えば山東省の学会・北京市の学会になります。一級学会の分会は二級学会になります。
 1998年、私が健康専門学校の仕事を辞め、北京中医薬大学継続教育日本分校に勤めることになった時、それまで薬膳の授業は中医薬3年コース中に7回しかないカリキュラムでしたが、薬膳1年コースを作ることを決め、大学に登録していない独自のコースなので卒業時に大学から卒業証書をもらえないため、学会から証書をもらうことにしました。当時の学長が北京で中国薬膳研究会を選んで、「国際薬膳師」の証書を発行することが決まりました。
 中国薬膳研究会は1995年10月に正式に成立した中国中医科学院の研究員、教授、主任医師を中心とした学者の学術学会で、中国国家中医薬管理局に属する一級学会で中国全国性学術団体なので、権威性と学術性を最優先に考え日本に「国際薬膳師」を導入しました。
 2000年日本で第一回目の「国際薬膳師」資格認定試験を行い、その時の受験者は14名でした。その中には現在、日本で最も薬膳の分野で大活躍している本草薬膳研究会会長の鷲見美智子先生、横浜薬膳研究づくり研究会の大井上久子先生、吉山尚子先生、東京栄養士薬膳研究会会長の海老原英子先生、有限会社和快の堀美佐子先生、日本食養学会の中村きよみ先生と岡本清孝先生がいます。中国から2名の試験官が来日し、私も試験官の1人として会場に臨みました。
 2001年末、本草薬膳学院の開校準備段階で中国薬膳研究会と相談し、「国際薬膳師」資格を取得できる日本の教育機構として認めていただきました。さらに学校法人の専門学校に薬膳の1年教育を行い、「国際薬膳調理師」の資格を取得することも認めていただきました。
開校して6年来、本校では本格的な中医薬学の理論・薬膳学の理論を教育し、実習もきちんと行ってきた結果、国際薬膳師を取得した方は265名、国際薬膳調理師を取得した方は81名にも上ります。国際薬膳師と国際薬膳調理師資格を取得した方達が「日本国際薬膳師会」を設立し、日本の国内から国際舞台まで薬膳の普及に力を尽くしています。
 現在、日本の薬膳の分野で、中国から発行されている薬膳に関する国際資格証書が増えてきています。どのように違うかという質問が学校によくありましたが、どれもが民間の資格ですので、それぞれの学校、団体の都合で選んで導入したと考えられます。薬膳を勉強したい方は、教育方針・カリキュラム・講師陣・学生の評価などを調べ、自分の勉強する目的に合わせて学校を決めるとよいと思います。
 私が日本で最も早く中国薬膳研究会が発行する「国際薬膳師」「国際薬膳調理師」の資格を選んで、導入した経緯を説明いたしました。